長年の親友のみかわ氏の家にお邪魔したのだ。
というのも、Blu-rayの「ジョーズ」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が観てみたくて!
なんと、Blu-rayはほぼ初体験。実は、あまり興味を持っていなかった。
テレビもみない人なので、観るといったら映画くらい。でも映画はそれなりに情報が取得できるレベルならOKってことで、画質にこだわったことはなかった。
だけどそれは間違ってたようだわ!
「ジョーズ」は.....まったく別の映画になっていた。
何度観たかわかんないくらい観てるのだけど、生っぽさが違う。
ロイ・シャイダーの肌の質感が違うwww
すごく新鮮に観ることができて、とっても面白かった!!
「ジョーズ」は、映画の勉強したかったらこれ以上の授業はない、というくらいの傑作だ。それを再確認した。
スピルバーグ自身が、のちにこの作品を越えられなくて苦しんでたんじゃないかと思ってしまうくらいw
単に魚を駆除する話なのに、「人をきちんと描く」ということに徹したスピルバーグの勝利。
特にバーナード・ショーとリチャード・ドレイファスが傷を見せ合うところは何度観てもいいシーンだね。
こないだの「レイジ34フン」でもちょっと触れた、映画における「視点」の話にもつながるのだけど、みかわと「やはりスピルバーグはこの「視点」の使い方がめちゃくちゃわかってるね」という話になった。
「ジョーズ」は、「鮫の視点」というのがあるようで、実は一切ない。あるとしたら、最初の犠牲者のほんの数秒だけで(これも怪しいのだけど)、あとは一切ないのだ。
こう言うと、「ええ? そうだっけか。鮫の視点から人を襲うカメラワークがいっぱいあったように思うけど」と感じる人もいるかもなんだけど、それはたぶん、あの印象的なオープニングと最初の襲撃シーンの感覚が尾を引いてるだけだ。
人間側の視点のみで描くという、この上ないお手本がここにあるのに、その「ジョーズ」が火付け役となったその後のこの手の作品は、襲う側のクリーチャーの視点的カメラワークというのをやたら使うものも多い。
それが必ずしも悪いとは言わないけども、前にも書いたように視点が移動すると観客の脳には必ずサブリミナル的に「第三者としての視点」が芽生える。
それは、「物語から離れる」ということでもある。
こういうので、視点を移動して最も成功した例としては、「羊たちの沈黙」のラスト、犯人の暗視スコープの見た目に浮かぶクラリスの顔、というやつぐらいしかパッと思い浮かばない。(これは劇場で観客の女性が数名悲鳴を押し殺したのを覚えている)
映画において視点をきちんと定めるというのはなかなか難しいのだけど、重要なテクニックだと改めて思った。
「ジョーズ」はBlu-ray化にあたって大規模なデジタル・リマスターが行われた。それだけに「やっぱすごい」という感じだったのだけど、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はこれまた単純に面白いので普通に楽しんで観てしまったw
だけど「ああ、やっぱりディティールが違う」というのは感じた。気にならなかったカー・スタントマンの顔とがわかってしまうのだw
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も恐ろしく回数を観ている作品なんだけど、何度観てもいいねこれは。
ロバート・ゼメキスのハリウッド臭い演出がかえって奏を功した作品。
脚本が完璧なので、「面白くなる」と確信している製作側が、わくわくしながら作ってるのが伝わってくる。
観てていつも思うのは、無駄がまったくないということ。ひとつでも欠けると、すべてがバラバラになりそうなほどぴっちりとピースが組まれている。
みかわも言ってたけど、一本の中にクライマックスが3つもある作品というのはなかなかないと思う。
それはそうと、今朝、中学時代に仲の良かった同級生をFacebookでたまたま見つけて、フレンドになったんですね。20年以上ぶりなんですが.....そういや公開当時、この「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を一緒に観に行った相手だったことも思い出した。面白いものですねw
さておき、みかわ家はとても良い。帰りたくなくなってしまう。
みかわとはいくらでも映画話で盛り上がれるし、子供たちとのやりとりも楽しい。てか、長女がもうはたちとは.....月日というやつはまったく.....
次は「ダークナイト・ライジング」Blu-ray上映会にお邪魔させてもらうつもり。
てか、Blu-rayに走っちゃいそうだなあ.....
2012年10月21日
2012年10月20日
JUAN OF THE DEAD

キューバ初のゾンビ映画だそうです。27日から公開。
笑っちゃうのは、最初はゾンビによる襲撃を、新たな革命による反体制派の暴動だと勘違いしているとかw
公式サイト (注意 : 音出ます)
こういうのって、絶対「ゾンビランド」の影響だろうねw
くだらなそうで面白そうだなあ。
行っちゃうかも知れないなあ。
2012年10月18日
抜群の地図アプリ MyMap+ にGoogleマップが復活(使い方説明)

MyMap+
85円
iTunes storeで見る
この地図アプリはなかなか良い出来で、iOS6の救世主と目していたのが、iOS6アップデートと同時にマップソースがAppleマップになってしまうという悲惨な結果になってしまった。
これはiPhoneのデフォルトのマップに準拠する設計とか、そういう感じだったからも知れない。
iOS6の貧弱マップ対策にこのアプリを推奨していたサイトなどもあったので、とんだガッカリ現象になってしまったわけだ。
そこでこのアプリの作者さんは、MyMap+上でGoogleマップを復活させることを約束。さらに、GoogleマップとAppleマップ、これらを好きに切り替えられる機能を持たせるとまで豪語し、しかもそのアップデートは完了してAppleに申請中というとこまできてたから、ユーザの期待感は恐ろしく高まった。
しかし、ここからちょっとした悲劇が始まる。
普通に申請したら、この頃には公開できるだろうと踏んだ期日が宣伝された。しかし、それを過ぎても一向にアップデートされない。その期日を信じて購入したユーザが多かったらしく、レビュー欄は大荒れに荒れた。
どうやら一度、申請が通らなかったと見える。AppleマップとGoogleマップの切り替えボタンのデザインとその位置に問題があったようだ。
デザインにAppleマークが入っていたことが特に問題だったのかも知れない。(これは予告画像として公開されていた)
マップ切り替えボタンは地図上に置かれる予定だったのが、メニュータブの中に押し込まれた。
まあ、こんなことはさておき、やっと公開されたので、ご紹介します。
このMyMap+はよく考えて設計されており、地図アプリとしては、ほぼ間違いなくトップクラスの製品だ。
ただし、ひとつ難点をあげれば、「人によっては使い始めはとっつきにくい」というのがある。それは、このアプリが使いづらいという意味ではなく、単に我々がGoogleマップの操作に慣れすぎているからだ。このMyMap+は、その「慣れている操作」にさらに疑問を投げかけているアプリで、地図アプリを操作する上での問題点を考察して作られている。
まずは、パッと開いた画面。(画面の上のステータスバーはトリミングしてある。ご了承下さい)

おお! Googleマップ!!
クロス十字のカーソルがあるのがわかっていただけると思うが、このカーソルがこのMyMap+の最大の特徴のひとつだ。
知っていおいて欲しいのは、このカーソルは現在地を指すわけではないということ。指で好きに移動できる。
地図のズームは、画面右に見えているジョグダイアル(表示位置は左右指定できる)。また、オプションで+ -のボタンにもできる。さらに、このジョグダイアルはコンパスにもなっている。
これらがこの地図の特徴で、使い慣れた二本指によるピンチイン、ピンチアウトが使えない。最初は結構これにとまどうと思う。
ピンチ・ジェスチャーが使えない理由は、カーソル機能があるからだ。(さらに、片手で操作する、という思想がこのアプリにある)
さっきも書いたように、カーソルは現在位置とは別に、指で移動できる。なにに使うのかは、またのちに説明します。
マップをAppleに切り替えてみよう。左下の三角アイコンで、メニュータブを引き出せる。

[A] がAppleマップ、[G]がGoogleマップだ。

Appleマップ。うーむw
いくら切り替えられるといっても、さすがにしばらくは使わんだろうなw
しかし、この機能のおかげで、もし将来Appleマップの整備が整ってきて実用充分になったとしても、このMyMap+を使い続けることができる、という考え方もできる。
Googleマップモード上ならもちろん、ストリートビューも使える。

左下の切り替えアイコンで、ビューモードを切り替えられる。つまり、iPhoneを横にして、ランドスケープモードにできる。

このとおり。

メニュータブを見るとわかってもらえると思うが、このアプリはかなり高機能で、ほぼできないことはないと言えるほどの作り込みだ。

そのうちのいくつかを紹介しよう。
たとえば、距離測定。
これは、地図上を指でなぞることによって、距離を算出してくれるというもの。

上の画像によれば、四ツ谷駅から市ヶ谷駅までは直線距離で約1km,なぞったルートの距離が1.16kmということがわかる。
こういうのはツーリングなどで便利かも知れないね。
地図の検索機能ももちろんあり、ソースはGoogleマップ準拠なので充分な性能。


キーワードはもちろん、カテゴリからもざっくりと検索できる。検索対象の範囲を半径で指定できるのも心憎い。下手すると「そんなとこまで歩かねーよ!!」という遠方の情報まで出してくるアプリなどあるからなw

ルート検索ももちろんあり。

上の画像でわかるように、目的地がカーソル位置になっている。(もちろん、他のあらゆる指定方法で編集はできる)
つまり、カーソルで直感的に「ここへ行きたい」とあわせてやるだけでOKなのだ。カーソルはそういう使い方ができる。
Googleマップなどでは、いちいちピンをドロップしなければならないのに対し(また、いちいちあとで消さなければならない)、カーソルなら気軽にあちこち合わせることができる。
また、鉄道などの乗り換え案内機能まである。

この画像でもおわかりのように、サービスが選べてしまうなど、乗り換え案内ひとつとっても隙のない設計だ。いろんな機能がこのアプリにはあるが、それぞれを「一応あります」的に搭載しないのが素晴らしい。
カーソルが威力を発揮する機能のひとつに、ココメール機能がある。

これは御存知の通り、「今ここにいるよ!」と第三者などに共有のメールができる機能なのだが、この作者さんは、地図アプリを使用する上でぶつかる小さな問題点というのをよくわかっている。
まずひとつ。普通にこういう機能というのは、GPSで取得した現在地をそのまま送るだけというのも多い。てか、ほとんどがそうだろう。
だけど、GPSというのは完璧ではなく、電波状態によっては結構誤差が出る。
地図を拡大して精細に見たならば、「隣の建物にいることになっている」なんてのはざらだ。ひどいのになると、50m以上ずれているなんてことも珍しくない。
そこで、カーソルを正確な位置にあわせてやればいいのだ。これだと、これから向かう先を事前に共有することさえ可能だ。
しかし! 指で地図上を正確にタップというのは意外に難しいものだ。いくら地図を最大に拡大しても、今いるレストランへ正確なピンを置くなんてことは結構な集中力を要する。不可能と思える場合すらある。
その問題をこのMyMap+は解決している。
カーソルを長押しすると、カーソルの色が変わって、抑えている指の位置から少し上にずれてくれる。つまり、押さえた指でカーソルの十字が隠れない。
つまりこういうこと。

これで、超正確にカーソルを地図上の好きな位置にあわせることができる。こういうのひとつとっても、丁寧な作りだなと感心してしまう。
このアプリは、地図上にいろいろマーキングしたり、またそのマーキングした情報をデータ管理していろいろ運用する、という思想で作られている。
個人的にはあまり使わないので、ここで詳細には説明しないが、このデータはPCなどに同期して、PC上の大きな画面で編集・管理などもできる。
アンカー機能を見てみよう。これは言わば、地図上の簡易ブックマークみたいなものだ。
これは最大5つまで、好きな場所にアンカーを置けるというもの。
アンカーはドラッグ&ドロップでもいいし、カーソルを合わせて置きたい番号のアンカーアイコンをタップでもいい。
置いたアンカーは長押しで移動できるようになる。

Googleマップなどにおける「ピンをドロップ」との違いは、余計な機能を廃して「ただ、その位置をブックマークする」ということに特化している点。
アンカーモードから簡単に編集でき、即座にすべてを消す(アンカーを戻す)ということもできる。
ピンをドロップしつづけていると、ピンだらけになってしまう。重要なピンも重要でないピンもわかりにくくなってきて、「このピンなんだっけ?」とまでなってくる。また、ピンは大体がタップしてさらに情報画面にいかないと消せない、というアプリも多い。
けどアンカーならひと目でそれとわかるし、パッと消せる。もちろん、パッと置ける。つまり一時的な目印機能として割りきっているわけで、ピンをよく使う人はこういう機能は助かるかも知れない。
Googleマップで言う、「ピンをドロップ」は、このアプリでは「マーカー」と呼ばれ、画面左下のマーカー編集タブからできる。

マーカーは、カーソル位置に配置される。ここでもカーソルの恩恵があるのだが、つまりこれまでのように指を長押ししてピンをドロップというのは、便利なようで不便でもあった。
「あ、そこじゃないんだなあ・・・微妙に違うんだなあ」という経験はだれでもあるだろう。
細かい地図には、指は結構でかすぎるデバイスなのだw
マーカーをタップすれば、情報が見られる。そこから発動させられる機能類もぬかりない。

マーカーは、色はもちろん、名称やアイコンなども編集できる。


アイコンはカテゴリから選べばさらに多数のアイコンが選択できる。

多すぎてかえって迷いそうだが、しかしまったくおんなじデザインのピンが溢れかえる地図よりはましだ。特にマーキングを地図でよく利用している人にとっては重要だろう。
またそういう意味で、このマーカーを自由にフォルダ分け(グループ分け)できるというのが便利なわけで、このMyMap+のウリでもある。

このグループはいくつでも作れる。地図上でグループを選択すれば、そのグループ内のマーカーだけが表示される。
上の画面は、例として映画撮影のロケ地候補をマークしているが、グループを増やせば、シーンごとの候補、撮影日ごとの候補というのを作り、それぞれ管理・閲覧できる。
これを従来のiPhoneのGoogleマップでやろうとしたら、ただ赤色のピンが地図を埋め尽くしている絵になってしまうだけだろう。
グループの編集は、簡易的(表示・非表示、ロック、タイトルなどの変更)なら、画面の右側のグループリストアイコンからできるが、もっと細かくマーカーごとに編集したり、グループの並びを変えたり、グループそのものを削除する場合は、画面右上のメインメニューボタンからすすむ。


先にも述べた通り、このマーカー情報はPCなどに同期でき、PCの画面で管理したりできるし、このアプリが入ったデバイス同士なら、データをBluetoothで受け渡しができてしまう。数人で連係して地図を使った作業をする時など、シーンによってはこの上ないツールだと思う。
とにかく、「デバイス上のデジタル地図を活用する」という意味で、この作者さんの考えつく限りのアイデアと機能を提供しようとしている姿勢がすごいと思う。まだアプリは不安定な部分もあるものの、今後も応援したい。
まあ、多機能なので、ここですべては紹介しきれていないが、マーキングとその管理機能をさておいても、地図アプリとしての基本的な機能は網羅されているので、普通に使うという意味でも充分だ。
もちろん、iPhone5の4インチディスプレイにも対応しているし、まさに「落ち度がない」アプリ。
地図のズームと、カーソルの概念に慣れが必要なものの、それはGoogleマップに慣れすぎてしまっていただけであって、これまで説明したような「作者の意図」に気づくと、頭の切り替えも楽になる。そしてこっちに慣れてしまえば、逆に「他に戻れない」くらい使い勝手が良いと言えるだろう。
もっと詳しい公式オンラインマニュアルがある。
マイマップ+オフィシャルサイト
マップをPCのWebブラウザで共有
MyMap+。85円はアプリとしては底値なので、iOS6のマップに頭を悩ませてる方、いい地図アプリをお探しの方は、試されてはいかがでしょうか。
であであ。
2012年10月16日
ビッグフットの証拠

ビッグフットの証拠
Huluにて視聴。
いっこまえの「ゾンビの真実」が笑えたので、見てみた。
ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルのドキュメンタリです。
いやはやどうして、まさかの展開で意外に面白かったw
ビッグフットは、北米全域からカナダ国境一帯にかけて、多数の目撃報告のある類人猿型未確認生物の総称・俗称。
人でもない、猿でもない、その中間に位置づけられると認識されているので、もし存在したとしたら大発見です。
ビッグフットの目撃報告は数百件にのぼる。また、足あとも多く採取されており、体毛なんかも発見されている。
特に有名なのが、俗にパターソン・フィルムと呼ばれる、1967年にロジャー・パターソンが撮影した8mmフィルムだ。
これは山の中で出くわしたビッグフットを撮影したものなのだけど、この手のものに興味のある人ならば、写真とかでその一コマを見たことがあるかも知れない。
このパターソン・フィルム、一般的には「いたずら」と見られていて、着ぐるみを着て手伝ったと言い張る男の証言まである。
あまりにも動きが人間臭いので、やはりそういう疑惑を持たれてしまってもしょうがない。
しかし、撮影した本人は最後まで真実だと主張し、1972年に亡くなっている。
これまでされてきた多数の目撃談や、足あとの類は、うそっぱちも多いだろう。
ということで、この番組では「結局のところどうなんだ?」という検証を行なっている。
このパターソン・フィルム、これの表に出回ってるやつはコピーのコピーのそのまたコピーだったりするそうで、かなり劣化して不鮮明となっている。
そこで番組は、健在なパターソン夫人より、貸し金庫に眠っていたオリジナル・フィルムを引っ張りだすことに成功する。
で、それを一コマ一コマ、デジタル処理で手振れや、さらなる不鮮明さを修復し、解析していくという気の遠くなる作業を敢行する。
さらに、撮影場所を見つけ出し、その一帯をレーザー・スキャンして精密な3Dジオラマを作成し、パターソンの立ち位置やレンズの焦点距離まで割り出していく。
これによって、被写体の身長などもわかるのだ。
さらに復元されたフィルムを元に、被写体のモーション・キャプチャリングを行い、骨格や筋肉の動きまでも解析する。
そしてそれらの検証をハリウッドのクリーチャー・スーツのプロに依頼して、「着ぐるみ疑惑」についても解明していく。
とにかく、現代のデジタル技術とはすごいもので、別物の映像になる。で、そのおかげでこの被写体についてとんでもないことがわかった。
まず結果から言ってしまうと、この番組においては、このフィルムは「本物」と認定された。
つまり、着ぐるみなどではなく、明らかに人間ではない、「そういう生き物」が撮影されているということが証明されたわけだ。
まず着ぐるみについてだが、スーツ・クリエイターの見解では、毛とその下の筋肉の動きからして、撮影された1967年ならまず確実に不可能とのこと。もし着ぐるみだとしたら、「どうやっているのかわからない」と首をひねる。検証に入る前では「きっと着ぐるみだろうと思います」と懐疑的だったスーツ・クリエイターだったが、検証後に意見が変わってしまった。
身長は2m10cm〜2m30cmと割り出された。この身長は人の平均身長を遙かに上回っており、1億人に一人という割合らしい。
決定的なのが足の骨格で、太ももより膝下のほうが短く、腰と膝や肩の位置関係がまず人間のそれではないこと、またかかとから着地する人間とは違い、足の裏全体をスタンプのようにおろすというのは類人猿の特徴で、これらの動作を再現すること自体が人間には難しい。
実際にモーション・アクターがこの動きを再現できるか特訓するのだが、かなり無理があるようだ。その上に着ぐるみを着て、とまでなると、さらに非現実的となってくる。
要は、人が中に入って演じているならば、解析すれば一発でバレるということだ。
ふーむ。そうなのかあ。
まあ、完全に信じてしまうのもあれだけど、ここまで検証してそうなのなら、ひょっとするとこのパターソン・フィルムは本物なのかもしれないね。
ビッグフットの存在の確実的証拠とはならないが(番組もそう言っている)、すくなくとも1967年10月20日のこの日、パターソンはこういう生き物と接触したと。それは信じていいのかも知れないと。
もしビッグフットのような生き物が、目撃されたようなロッキー山脈帯にいた場合、食べ物の確保とかそういう意味で、生存可能なのか?という問題については、野生動物の専門家によれば、充分可能ということらしい。
クマが生きていける環境なら大丈夫なのだそうだ。
残されている体毛のDNA解析では、その発見された一帯に住む既知の野生動物のどれでもない(もちろんヒトのでもない)と確認されている。
ただ、ヒトや猿(チンパンジー、ゴリラ、オランウータン)に近いDNAだが、それらとも違うらしい。
つまり、現物の個体が発見、確保されないかぎり、特定できないという。
いやー、これらの一連の検証で、ビッグフットの存在が確実になったというわけでは決してないのだけど、夢があっていいじゃないですか!
存在の証拠としては、やはり「骨」が見つかるのが一番いいらしい。そう、骨が見つかってないんだねえ。
ちなみに、パターソン・フィルムに映っているのはメスで、振り返った時にちゃんと乳房も見えています。
毛深い「見返り美人」ってとこですかね。
2012年10月15日
ゾンビの真実

ゾンビの真実 The Truth Behind Zombies
あははは。いいねこれ。
Huluにて視聴。
映画ではなく、ドキュメンタリです。
ゾンビを科学的に検証していくというもので、しかも制作はナショナル・ジオグラフィックですwww
科学者や学者、ゾンビ研究家、催眠療法士、疫病の権威などが出てきて、大まじめにゾンビの科学的可能性を語り、検証していきます。




「ドラえもんのタケコプターは実現可能か?」みたいな、空想科学読本のような感じですかね。
日本で言えば、「ゴジラの存在は科学的にあり得るか」みたいな具合かなw
僕はこのブログでもちょっと触れているように、大のゾンビファンです。
キング・オブ・モンスターといえばゾンビ。
クリーチャーとしてのゾンビの魅力は、なにより「元は人間」ということで、下手すると自分の家族かも知れないという恐怖。この恐怖、他のクリーチャーにはないものです。
ゾンビは現在、世界でもっとも人気のあるモンスターでしょう。
ゲームの世界では特に顕著で、iPhoneのゲームアプリを「Zombie」で検索すれば、数万レベルで出てくる。
クリスマスになると、「サンタクロース vs ゾンビ 」として、世界でどちらがより多くネットで検索キーワードに使われているかを比べたり、世界でどのくらいゾンビ関連の語句が検索されているかを見られるマップがあったりする。
http://walyou.com/zombie-map/

これを見ると、アジアでは非常に日本が多いのが面白いやね。やはりバイオハザードを生んだ国だからかな?
どれだけ検索されているかというのは問題ではなく、「どれだけ検索されているか」を検証されてしまうところまで来ているキャラクターだということが興味深い。どんなに世界的キャラクターのミッキーマウスでも、ミッキーマウスがどれだけ検索されているかなんてのは、話のネタになったことなどない。
少なくとも、ナショナル・ジオグラフィックがこういうかたちで取り上げるところまで来ているコンテンツだということは、やっぱりちょっと普通じゃないと思うw
ゾンビが他の恐怖性コンテンツ(モンスター、災害的脅威などなど)と比べて、これだけ人々の関心を引く理由は、その特異な特徴にある。
1.人類の滅亡、世界の終焉に直結する
死人に溢れかえった人類の終焉は、隕石衝突のような、あっという間のアルマゲドンのほうがまだましに見えるし、これに比べたらゴジラの脅威なんてまだかわいい。
2.感染によって拡大する
ゾンビに襲われる恐怖というのは、この感染というファクターの影響も大きい。
つまり、自分がゾンビになるかも知れないわけで、それは下手すると単純な死の恐怖を超えている。
3.個体によって個性がある
人間がクリーチャーなので、そのキャラクター性に枠がない。
4.人を食らう
人が人を食すというこのカニバリズムは、人間の根源的タブーであり、人間の尊厳への宣戦布告である。
また、人が人に噛み付く・食べると行為は、人の潜在意識の中で、性的な意味合いにつながっている。
ゾンビという存在の世界的認知は、明らかに映画が育てたものだ。このドキュメンタリでも、「28日後」などを検証の例に用いている。しかし、ゾンビそのものは、本来は映画が生み出したものではない。
ゾンビの語源は、コンゴのアニミズム信仰の神、ンザンビ(ンジャンビ : Nzambi)からきている。
映画におけるゾンビの元ネタは、ハイチのブードゥー教における仮死状態の奴隷伝説のことで、極端な伝承では、死んだ人間を蘇らせ、奴隷化したものを指す。
これを元に、1932年に「ホワイトゾンビ(恐怖城)」という映画が製作される。映画史上初のゾンビだ。
だけどこれは人為的に創りだされた、いわば「フランケンシュタインの人造人間」に近く、劇中でも重要な扱いではない。
現代に通ずるゾンビ像を確定したのは、1968年、ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だ。
この時点で、「人を襲って食らう」と、「噛まれると感染する」という項目が生み出されている。
つまり、ゾンビを科学的に考察する場合、
・ブードゥーなどの伝説における、人為的なゾンビ
と、
・(映画で描かれるような)疫病・症候群としてのゾンビ
の二面が最低でも必要となる。
で、このドキュメンタリはちゃんとその2つの方向から検証しているwwww
しかし、ナショナル・ジオグラフィック制作の名の元に、学者たちが真顔でゾンビを語っている絵は奇妙な感覚に襲われる。
「いや、そんなに真顔じゃなくてもwww」と、なだめたくなってしまうw
ブードゥー教方面から切り込むと、「薬品」や「催眠(暗示)」というかたちで検証されていく。
症候群としての考察では、そういう感染ウィルスの誕生はあり得るかというかたちで検証されていく。
「映画のようなゾンビ」となると、症候群としてのゾンビということになるが、科学者の意見によると、そういうウィルスはまったく不可能ではないらしい。
たとえば狂犬病ウィルスと、インフルエンザのウィルスが交配したなら、近いものになる可能性もあると言っている。
ただ、「28日後」のような、噛まれた瞬間に感染し、即座に発症、ゾンビ化というのは絶対に起こり得ないと断言している。特にゾンビは脳が侵されて、その体のコントロール機能を失うわけだから、バクテリアが細胞間に入って増殖し、脳に達するのにどんなに早くても2日は要するはずだとのこと。
などと、まじめにやってるのが面白いw
ゾンビがぎこちない動きをしているのは、元祖のロメロ観からすると「死体が蘇った」からなのだが、その「死者が蘇る」という部分は無視されている。やはりこれを科学的検証へ持ち込むのは無理があるようだ。
このドキュメンタリによると、ゾンビの動きがぎこちないのは、小脳にダメージを負っているということらしいがw
また、ロスアンゼルスにゾンビが発生した場合について検証するトピックもある。
これについて語るのは、ゾンビ・リサーチ・ソサエティの会員なのだが、彼はいつでもゾンビ・ストームが起きてもいいように準備万端を整えている。
「72時間キット」なる、携帯食料などを詰めたパックを用意し、避難場所まで定めているwwww
で、ロスアンゼルスにゾンビが発生した場合について、あれこれ語るのだが、いいのかよこんなのまじめにやってナショナル・ジオグラフィックw
まあ、いいんじゃないかねw
物足りない感じもあったんですけどね。というのは、観ているこっちの想像を超えた検証や発見がない。
「うんうん、まあそうだろうね」という程度なんですよね。
ただ感心したのは、ハイチへ行って、きちんとブードゥーのボコ(司祭)たちに取材していること。これによって、カルトに見られがちな、ブードゥーのステレオタイプな偏見の払拭に貢献できているとも言える。
ナショナル・ジオグラフィックがゾンビなどという素材をこうして扱うのに驚きだが、ラインナップを見ると結構こういう内容のドキュメンタリを制作しているのに気づいた。UFOだの、幽霊だのってのをやっている。
面白そうなのは、「ビッグフットの証拠」ってやつ。
アメリカからカナダにかけて多数目撃されている、類人猿伝説。
ビッグフットの有名な証拠として、50年前に撮られた映像フィルムがあるのだが、それをコンピュータ解析するらしい。
見てみよっかな〜ん。