
Huluにやっとシーズン3きたーーーーーーーーーーっ!!!
死ぬほど待ってました。てか、死ぬかと思った。死なずにすんでよかったです。
超ハマって「大人借り」しまくった「プリズンブレイク」でさえシーズン3で挫折した(飽きた)僕ですが、これだけは追い続けちゃうな!
シーズン2までは一気に撮影したものの、やはりハードな撮影のためか、シーズン3開始までだいぶブランクを設けました。俳優陣の再契約も問題なく整ったようで、やっと開始、そしてHuluにお目見えです。
これは「ゾンビもの」です。
ゾンビ・ウィルスが蔓延し、ゾンビがはびこる世界でのサバイバルの話です。
すごくオーソドックスな設定で、たいしたひねりもないのですが、それがかえって「いいね!」なのです。
スタンダードなゾンビ・アポカリプスを舞台に、サバイバルする人々の人間ドラマを見せてくれます。
「ゾンビもものの美学・魅力」満載の、ゾンビ好きにはたまらないシリーズです。
ちなみに劇中では、「ゾンビ」という言葉は出てきません。ゾンビは、「ウォーカー」と呼ばれています。
製作費は相当な量が投下されており、下手な映画作品よりもディティールが良く、一級品レベルです。
なぜ「ゾンビもの」などのTVドラマにそれだけ予算がおりて、そんなに良く仕上げられるのかといったらそれは、フランク・ダラボンだからです。
「ショーシャンクの空に」の脚本・監督であり、「グリーンマイル」の監督です。
こう言うと「ゾンビもの」とは無縁そうですが、どっこい、この人はそもそも「そっち系」の人です。
ホラーの脚本を結構書いています。(「プライベート・ライアン」も彼だということは今日知りました)
それを言ったら、「ショーシャンクの空に」も「グリーンマイル」も、原作はスティーブン・キングです。つまり結局のところ、「そういう方向が好きなんだ」ということになります。
やはりスティーブン・キング原作の「ミスト」を監督していますが、この作品の時点で、すでに「ウォーキング・デッド」の企画誕生の匂いがプンプンしています。
特にこの作品は、原作とは違うオリジナル・ラストをやってみせ、原作のスティーブン・キングをうならせました。そしてまさにこのラストが、まさに「ウォーキング・デッド」のテーマにもひっかかるなにかを見せています。
ここ最近まで、反則的な「ゾンビランド」をのぞいては、「28週後」が現代ゾンビ映画の最も良い作品と考えていました。
でも「映画」という枠にこだわらないなら、個人的にはこの「ウォーキング・デッド」が一等賞です。
「28週後」はゾンビではなく、いわば「感染者」なわけで、ゾンビの亜流とも言えます。
しかし「ウォーキング・デッド」は「死者が蘇り、人々を食らう」という、宗教的にも倫理的にもタブーに踏み入れざるを得ない世界を呼び覚ましてくれました。
ずばり、正統派、というやつです。
病院で昏睡状態だった主人公が目覚めると、まわりがゾンビだらけだった、というスタートは「28日後」まんまなのですが、そのプロットはのちにちゃんとドラマへとつながっていきます。
「ホラーはキャラクターが大事」とよく言っているんですが、出てくるキャラクターもなかなか良いw
個人的にはダリルが大好きですw
この作品、Con ArtistのネットFlashゲーム、「LAST STAND」シリーズの影響を受けてると思うなあ。このゲームはゾンビ社会におけるサバイバルがテーマになっており、その手の元祖です。(最近、Facebookにもゲームが登場しました)
サバイバルというのは、単にゾンビをやっつけるだけでなく、水とか食料とか、いろんな問題を抱えるはずです。そして人間関係も。
ゾンビというのは、脅威ではありますが、単に本能で動いてるにすぎません。一番怖いのは、サバイバル状況下の人間なのであります。
こういうテーマについては、元祖のジョージ・A・ロメロがとっくにやってるんですが、そういう部分にみっちりみっちり肉薄していく、というのは、シリーズで根気よく見せていけるドラマならでは。
とにかくシーズン2のクライマックスが素晴らしかったので、シーズン3を首を長くして待ってました。
しょっぱなから、刑務所を居住地にしようと試みるという、ヘビーなシチューエーションですw
しかしまだ1話だけという(>_<)
は、はやく2話を....! 禁断症状で手が震えてきました......うううう。
ホラー好き、ゾンビ好きなら、これを観るためだけでもHuluに加入する価値ありですぞ!