長年の親友のみかわ氏の家にお邪魔したのだ。
というのも、Blu-rayの「ジョーズ」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が観てみたくて!
なんと、Blu-rayはほぼ初体験。実は、あまり興味を持っていなかった。
テレビもみない人なので、観るといったら映画くらい。でも映画はそれなりに情報が取得できるレベルならOKってことで、画質にこだわったことはなかった。
だけどそれは間違ってたようだわ!
「ジョーズ」は.....まったく別の映画になっていた。
何度観たかわかんないくらい観てるのだけど、生っぽさが違う。
ロイ・シャイダーの肌の質感が違うwww
すごく新鮮に観ることができて、とっても面白かった!!
「ジョーズ」は、映画の勉強したかったらこれ以上の授業はない、というくらいの傑作だ。それを再確認した。
スピルバーグ自身が、のちにこの作品を越えられなくて苦しんでたんじゃないかと思ってしまうくらいw
単に魚を駆除する話なのに、「人をきちんと描く」ということに徹したスピルバーグの勝利。
特にバーナード・ショーとリチャード・ドレイファスが傷を見せ合うところは何度観てもいいシーンだね。
こないだの「レイジ34フン」でもちょっと触れた、映画における「視点」の話にもつながるのだけど、みかわと「やはりスピルバーグはこの「視点」の使い方がめちゃくちゃわかってるね」という話になった。
「ジョーズ」は、「鮫の視点」というのがあるようで、実は一切ない。あるとしたら、最初の犠牲者のほんの数秒だけで(これも怪しいのだけど)、あとは一切ないのだ。
こう言うと、「ええ? そうだっけか。鮫の視点から人を襲うカメラワークがいっぱいあったように思うけど」と感じる人もいるかもなんだけど、それはたぶん、あの印象的なオープニングと最初の襲撃シーンの感覚が尾を引いてるだけだ。
人間側の視点のみで描くという、この上ないお手本がここにあるのに、その「ジョーズ」が火付け役となったその後のこの手の作品は、襲う側のクリーチャーの視点的カメラワークというのをやたら使うものも多い。
それが必ずしも悪いとは言わないけども、前にも書いたように視点が移動すると観客の脳には必ずサブリミナル的に「第三者としての視点」が芽生える。
それは、「物語から離れる」ということでもある。
こういうので、視点を移動して最も成功した例としては、「羊たちの沈黙」のラスト、犯人の暗視スコープの見た目に浮かぶクラリスの顔、というやつぐらいしかパッと思い浮かばない。(これは劇場で観客の女性が数名悲鳴を押し殺したのを覚えている)
映画において視点をきちんと定めるというのはなかなか難しいのだけど、重要なテクニックだと改めて思った。
「ジョーズ」はBlu-ray化にあたって大規模なデジタル・リマスターが行われた。それだけに「やっぱすごい」という感じだったのだけど、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はこれまた単純に面白いので普通に楽しんで観てしまったw
だけど「ああ、やっぱりディティールが違う」というのは感じた。気にならなかったカー・スタントマンの顔とがわかってしまうのだw
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も恐ろしく回数を観ている作品なんだけど、何度観てもいいねこれは。
ロバート・ゼメキスのハリウッド臭い演出がかえって奏を功した作品。
脚本が完璧なので、「面白くなる」と確信している製作側が、わくわくしながら作ってるのが伝わってくる。
観てていつも思うのは、無駄がまったくないということ。ひとつでも欠けると、すべてがバラバラになりそうなほどぴっちりとピースが組まれている。
みかわも言ってたけど、一本の中にクライマックスが3つもある作品というのはなかなかないと思う。
それはそうと、今朝、中学時代に仲の良かった同級生をFacebookでたまたま見つけて、フレンドになったんですね。20年以上ぶりなんですが.....そういや公開当時、この「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を一緒に観に行った相手だったことも思い出した。面白いものですねw
さておき、みかわ家はとても良い。帰りたくなくなってしまう。
みかわとはいくらでも映画話で盛り上がれるし、子供たちとのやりとりも楽しい。てか、長女がもうはたちとは.....月日というやつはまったく.....
次は「ダークナイト・ライジング」Blu-ray上映会にお邪魔させてもらうつもり。
てか、Blu-rayに走っちゃいそうだなあ.....
2012年10月21日
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あの時は訳もわからず着いて行ったバック•トゥ•ザ•フューチャーだったけど、あの衝撃ったらなかったね(笑)今でも自分の中では1番の映画だなー。
久々にゆっくり飲みながら昔話したいねー。まさか自分達が40歳になるなんて夢にも思ってなかったし…もう20年以上たつのか(T_T)
飲み会楽しみにしてるからマジで呼んでちょーだい!
んでは、また。
うん、あの映画は当時、宣伝による情報も少なかったんだよね。
映画館を出たあと、「予想以上に面白かった!!」と二人で顔見合わせたのを覚えているよ。
Part2はタケオミやチャカオなんかと相鉄ムービルに観に行ったんだわなw
40歳だもんね〜w
飲み、連絡するからよろしくね!!