てか、浅草はかつて、相当うろちょろしたクチなんですが、すんごい久しぶりです。
なつかしいな〜。吾妻橋より。
そして例のウン.....いえ、アサヒビールホール。
芝居の題名の「クライマー、クライマー」は、例のダスティン・ホフマンの映画「クレイマー、クレイマー」をもじっていると思われる。
そもそも「クレイマー、クレイマー」の原題は、「Kramer vs. Kramer」で、ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープの離婚調停(クレイマー同士の争い)を描いている。
で、この芝居も英語題表記で、「Climber vs. Climber」としているので、「ほお・・・・」と思って、ちょっとどんな感じなのか期待して観に行ったです。
内容はやはり「離婚」っぽいことも顔を出し、そしてある犯罪(事件)がストーリーの串になっているというのもあって、「クライム(犯罪)」と、また、舞台が山の上ということもあり、Climberとしているようでございます。
伊澤恵美子の役が、偶然にも「野いちご〜」の時のマヤのように、また悪だくみを男二人とする....というシチュエーションで、おもしろかったなw
もっと伊澤恵美子を見ていたかったけど、この作品はいくつかのシークエンスがはっきりとセパレートされており、ひとつのシークエンスが終わると、そのシークエンスの人物はもう、例外をのぞいてのちには出てこない。
伊澤恵美子もシークエンス終了とともに、あっという間にいなくなってしまった......;;
作品自体は、「どこを見たらいいのか」なかなかつかみにくい構成で、行方不明の小学生「ヒロくん」のプロットを追うべきなのか、それを取り巻く人々のプロットを追うべきなのか、大体の観客は混乱してしまうだろう。転換ごとに「ヒロくん」の迷子のお知らせが流れるので、そのたびに観客はそのプロットを思い出させられ、そのプロットは重要だと考えるのだけど、肝心の登場人物たちが、ほとんどの時間、「ヒロくん」を忘れている。
だから観客は、ストーリーがどこへ向かっているのか、キャラクターたちがどこへ向かっているのか、なかなか拾いにくい。(観客にとって一番わかりやすいのは、女新聞記者のプロットだろう)
ストーリーというものには必ず目的というものがあって、それは必ず、ひとつである。どんなにキャラクターが多く出てきて、それぞれ別の目的を持っていても、その「本来の目的」へ進む(もしくは障害となる)要素として働かなくてはならない。そして観客は本能的にその目的を登場人物たちからかぎつけようとするようにできている。
しかし、登場人物たちの目的がみなバラバラで、もしくは(観客にとって)あまり重要ではないと感じてしまう目的も散在するので、途中でストーリーを追うことをあきらめてしまう。
ストーリー中の本来の目的から、キャラクターやシーンがはずれていく現象が、「中だるみ」の正体なのだけど、この作品はその「本来の目的」もなかなか追えないため、スコーンと最後まで付き合うのが難しいのが難.....
ちょっと辛口を書いてしまったけど、会話のセンスなどは良く、ストーリー・テリングを見直したら、いいものを書きそうな作家さんだと思う。
終わったあと、伊澤恵美子がなかなか出てこなかったので、出て焼肉くってたら、メールがきた。吾妻橋たもとのさくら水産で合流。
あいかわらずきれいだね!!
写真も撮ったのだが....なぜかその写真だけ、このブログのファイルマネージャでアップできん(>_<)
10回トライして挫折.....
冒頭のリンクから、彼女の美貌を堪能してみてくださいませ。
伊澤恵美子は、去年よりカドが取れて、演技に自由度が広がっていた。
いろいろ意見や感想を交し合ったのだけど、彼女は素直で前向きなとこが素晴らしい。
俳優にとって、素直さは重要で、「あ、そっか」って「まずやってみる」シンプルさが成長を加速させる。
そしてなによりも「楽しむ」こと。
伊澤恵美子はその点は得意だね!!
今後の活躍にも期待いたします!!