Photogene 230円
前々回に紹介した高機能カメラアプリ「Camera+」 があれば、写真加工についても大抵は事足りてしまう。
エフェクトがプリセットになっていて楽だし、特に最初に出てくる「Auto」ってのはとても便利。迷った時はまず、これをかけておけばよいw
iPhone4は特に写真が綺麗に撮れるので、そのままで充分じゃないか、という話もあるんだけど、Auto調整をかけるだけで、ぐんっと趣きが良くなったりする。
だけど、もっとつっこんで自分でやりたいという人もいるだろう。
実はadobeが、iPhone版のPhotoshopをリリースしていて、しかも無料なんですね。
写真加工における一通りのことはできるので、無料ということも考えると、これひとつでOKとも言えます。
まあ、そういったのも含めて、いろいろ試し散らかしていた僕ですが、「ひとつに絞るならこれだな」というものに行き着いたのが、このPhotogene。
これは有料アプリで、もともとは600円だったらしいのだけど、今はセールなのかわからないが、230円に落ち着いている。
この手のアプリの中でも、レビューの評価も良い。
これのいい点はいくつかあるのだけど、評価できる点は以下の通り。
・ちゃんと日本語化されている
・リドゥ、アンドゥができる
・直感的に使える秀逸なインターフェイス
・アプリを終了しても、前回のセッションに復帰できる
・吹き出しや記号、文字などが加えられる
・写真の書き出しのサイズを指定できる
加工アプリはいろいろありますが、以上のような点を網羅しているのは他に見当たりません。
ちょっと画面もご紹介しましょう。
起動画面です。

上から、「写真を撮ってそのまま撮影する」、「新規にカメラロールから写真を呼び出して加工する」、そして、「前回のセッションを復帰させる」という機能がまず並びます。
この「前回のセッションの継続」というのが画期的で、大抵のアプリは、アプリを終了するか、もっとひどければタスクダウンさせただけですべて消えてしまうものばかりなんだけど、こいつはちゃんと記憶させといてくれる。
加工途中だった、カメラロールから呼び出した写真もちゃんと復帰される。
あと、「参考情報(英語)」とあるタスクは、たしかに内容は英語だが、丁寧な姿勢が反映された、好感の持てるもの。
ちなみに、画面右にある「Hall of Fame」というメダルは、この開発元が提供しているPhoto投稿コミュニティへのアクセスボタン。ここにいろんな人が、Photogeneで加工した写真を投稿していて、レートをつけたりもできる。
まずは、カメラロールから写真を一枚呼び出してみた。

左側のメニューから処理を行う。
上から、「切り取り(トリミング)系」、「回転処理系」、「エフェクト・フィルター処理」、「カラー調整」、「図形挿入」、「ボーダー・額縁処理」となっていて、クルッと回った感じの矢印はそれぞれ、リドゥとアンドゥ。
一番下のチェックアイコンから、保存・出力処理へ入る。
トリミング画面はこんな感じ。

ご覧の通り、プリセットからアスペクト比をパッと選ぶことも可能なら、指でドラッグして調整することもOK。
お次は回転処理。

下のアイコンで回転、上下反転、左右反転とできるが、スライダーを指でドラッグして微調整も可能。その場合は、適正にトリミングされる。
感心したのは、すでに吹き出しや額縁などのエフェクトを加えていても、回転処理の対象は常に元画像のみ、というところだ。
お次は、エフェクト・フィルター処理。

このように、メニューから使用したいエフェクトを選んで、スライダーでキャリブレーションする。
ただ、ちょっとお遊び要素の強いエフェクトが多く、実用性としてはどうかなとも思う。NightvisionやHeatmapなど、そんなに普段は使わないだろうw
シャープとぼかしは、シーンによっては意外にも使える。
ただ、エフェクトは多重にかけられない。シャープをかけた上で、セピアをかける、といったことができないのが難点だ。
ちなみに「白黒」のエフェクトはモノクロにするのではなく、「モノクロ二階調化」なので注意。
カラー調整。これが最も使える機能。

すべての画面は紹介しないが、ご覧の通り、レベルから露出、色温度に彩度、RGB調整が可能。
レベル調整のところに、「自動」とあるが、こいつだけでも結構OK。
かなり引き締まった写真になる。
室内写真などは、多少暗くてもフラッシュは使わずに撮影し、こいつのレベルをいじってやった方が良い。
これで調整の設定を保存できれば言うことなしなんだが.....
目玉機能とも言える、図形挿入。

メニューから吹き出しなどの図形を選んで(かなり種類がある)、ドラッグして画像に添える。位置調整や大きさの調整、そして色なども調整し、文字も入れられる。
絵文字もちゃんと入ったw
こういうのは恋人へのメールなどにいいかもしんない。メールの文章ではなく、自分の写真に「じゃあ今夜渋谷でね!」などとセリフを入れて送る、とかね!!
やる人いるんだろ〜な〜、こんちくしょう〜。
気を取り直して、ボーダー・額縁処理。

僕個人としてはあまり需要はないが、ブログやTwitterへの画像投稿で差を付けたい人などにはいいかもしれない。あとは、SNSなどにおけるプロフィール画像とかねっ。
床に反射しているような、いわゆるAppleが開発したWeb2.0風の処理ができるのも面白い。たぶん、これができるのはこのアプリぐらいじゃないかな?
このエフェクトは多重にかけて、組み合わせることが可能。
最後に出力(書き出し)する。

重宝するのが、サイズ変更だ。お遊び画像みたいなのをオリジナルサイズで保存すんのもばからしい、という時に助かるw
上の「保存」でカメラロールに保存される。
また、「共有」からTwitterやFacebookへも投稿可能。
Hall of Fameへも、ここから投稿できる。
ということで、できたのがこんなの....。

わけわからんし....
あと、このPhotogeneは加工中でも、写真をピンチで拡大・縮小、ドラッグで移動もできる。
実は、これができない加工アプリも多いのだ。
そういうことで、なかなか丁寧な作りのアプリでございます。
でぁでぁ。