

昼間、原宿のLaforetで開催中のSSFFに行ってきやした。
鑑賞したプログラムはI−Bで、ひとつだけだったのだけど、なかなか力作ぞろいで楽しかったです☆
なかでも特に一番よかったのが「in vivid detail(つづりあってるかな 汗)」という、ニューヨークを舞台にした女性監督の作品。(この作品の監督が来日していて、ライヴトークをみることもできました。)
帰りに一票、作品に投票もできるので、もちろんしてきました。
いろいろと実験的な作品もあって、そしてそういうのはショートフィルムならではの楽しい試みのひとつなのだけど、やはり短時間の中にもしっかりと人間を描いているものが、結果的には強く胸に残りました。
つまりは、僕は長編も短編も関係なく、映画は人を描いて欲しいと感じているのだなと、あらためて思いいました。
どんなに奇抜なアイデアで、斬新な映像の魅力にあふれていても、一見地味でも一匹の人間を強く描いている作品に心奪われてしまいます。
芸術はなんでも究極的には「人が見えてくる」ものだと考えています。浮かび上がってくる、にじみでてくる、というか。
たとえば僕はゴッホの絵だと「靴」が好きなのだけど、これはただゴッホが自分の履き古した靴をクローズアップで描いてるだけなんだよね。だけど、そこにすごくゴッホ自身が見えてくる、感じることができるんです。
これはもう、別な意味で自画像なんじゃないのってぐらい、人間くささが迫ってくる。
逆に希薄なものというのは大低、人間不在に陥っているものも多いと思うのです。
とにかく今日は、ちょっといい刺激をもらった日でした。
どんな刺激かは、夏に撮影する作品に乞うご期待☆